シミュレーション実習に至った経緯について



 平成7年2月、救急指定病院(2病院)を対象に、主として救急処置に関わる看護師を対象にアンケート調査を行った。その結果、全般的に救急処置について不安を持っている者が非常に多いことが判明した。
 今回の救急室シミュレーション実習はこのアンケート結果をもとに企画されたものである。以下にそのときのアンケート内容と結果を示す。



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グラフ1
グラフ2
グラフ3
グラフ4
グラフ5
グラフ6

救急医療に対するアンケート

0.所属病院はどこですか
(1.中濃病院 29
(2.関中央病院 9

(第1部)あなた自身のことについてお聞きします。

1.あなたの年齢について教えてください。
(1.10歳代 0
(2.20歳代 5
(3.30歳代 12
(4.40歳代 20
(5.50歳代 1

2.看護師免許取得後の経過年数は何年ですか。
(1.看護学生 3
(2.〜5年以下 2
(3.5年〜10年 2
(4.10年〜15年 8
(5.15年〜20年 10
(6.20年以上 13

3.当院での勤務年数は何年ですか。
(1.〜5年以下 10
(2.5年〜10年 10
(3.10年〜15年 11
(4.15年〜20年 6
(5.20年以上 1

4.現在の所属部署を教えてください。
(1.外科系(整形外科・外科・脳外科) 13
(2.内科系(小児科・産婦人科・泌尿器科) 19
(3.その他(耳鼻咽喉科・眼科・在宅等) 6

5.あなたは、当病院における救急医療が好きですか。
(1.好き→問い11へ 17
(2.嫌い→問い6へ 18

6.当病院における救急医療が嫌いと答えた方に質問します。なぜ嫌いですか。
(1.救急医療の流れや自分の動作がよくわからない→問7へ 4
(2.物品の場所、位置がよくわからない→問8へ 3
(3.医師の介助や救急看護技術に自信がない→問9へ 6
(4.救急自体が嫌いである→問10へ 6
(5.自分の本来の業務ではない→問11へ 2
(6.その他 具体的に(     ) 1 スタッフ不足

7.問い6で救急医療の流れがよくわからない、答えた方に質問します。流れや自分の動作向上のために積極的に勉強等をしましたか。
(1.いつも疑問を持ち、絶えず勉強するようにしている(本を読んでいる) 0
(2.今はしていないが機会があれば勉強会などに参加してみたいとは思っている 6
(3.興味がないのであまり勉強していない 0
(4.忙しくてする暇がない 1
(5.その他 具体的に(         ) 0

8.問い6で物品の場所、位置がよくわからないと答えた方に質問します。流れや物品の位置等について積極的に勉強等をしましたか。

(1.物品の説明を再度聞いたり、自分から救急室で使用法や場所のチェックをいつも行っている 1
(2.今はしていないが機会があればしてみたいとは思っている 2
(3.興味がないのであまり勉強していない 0
(4.忙しくてする暇がない 3
(5.その他 具体的に(                      ) 0

9.問い6で医師の介助や救急看護技術に自信がないと答えた方に質問します。どういった技術ですか。(複数回答可)
(1.心臓マッサージ 1
(2.注射、静脈確保等 0
(3.バッグマスク人工呼吸 0
(4.ECG計の取り扱い 1
(5.除細動器準備 2
(6.その他 具体的に(    ) 1

10.問い6で救急自体が嫌いであると答えた方に質問します。なぜ嫌いですか。
(1.急性期のみで看護の達成感がない 1
(2.看護側の関与する場面が少ない(ゆっくりと行えないなど) 5
(3.いろいろな科の患者が来るからわからない 6
(4.忙しいから 2
(5.なんとなく 0
(6.その他 具体的に(      ) 1

11.問い5で好きと答えた方に質問します。なぜ好きですか。
(1.第1線の治療場面に参加できる 3
(2.救急には大変興味を持っている 2
(3.いろいろな科の患者がくるので勉強になる 12
(4.その場だけで終わるのでよい 1
(5.やりがいがある 6
(6.なんとなく 2
(7.その他 具体的に(      ) 1

(第2部)救急受け入れ態勢についてお聞きします。

12.現在の当病院における、救急車で搬送された(救急室以外の外来での救急も含む)救急医療体制についてどう思いますか。
(1.現状のままでもよい→問14へ 4
(2.改善すべきである→問13へ 26
(3.わからない→問14へ 5

13.問い12で現在の救急医療体制について改善すべきであると答えた方に質問します。どうしたらよいと思いますか。
(複数回答可) (1.毎回救急を担当する職員を増員する 13
(2.救急専用室の整備をすすめる 13
(3.もっと救急医療のできる物品を増やす 6
(4.救急専門看護師を置く 17
(5.救急専門医師を置く 14
(6.勤務体制を変える 18

14.救急患者(主に救急車で搬送される患者)の受け入れについて質問します。どこで受け入れるとよいと思いますか。
(1.すべての救急患者を救急処置室で受け入れる 13
(2.重傷と思われる救急患者のみ救急処置室で受け入れ、他は各科外来で受け入れる 10
(3.軽傷と思われる救急患者のみ各科外来で受け入れ、他は救急処置室で受け入れる 7
(4.その他 具体的に(              ) 1

15.毎回救急担当の係はどのようにして決めていますか。 (1.当日の担当があらかじめ決められている 12
(2.手のすいている者が行く 14
(3.その都度指示された人が行く 8
(4.その他 具体的に(        ) 0

16.救急処置室で救急患者を受け入れる場合、あなたの勤務場所から救急処置室に行くのは、だいたいいつもどの時点ですか。
(1.受け入れの連絡を聞いたとき 17
(2.上席者からあらためて指示されたとき 5
(3.救急車のサイレンが聞こえだしたとき 12
(4.救急車のサイレンが止まったとき 0
(5.救急処置室から呼ばれてから 1
(6.その他 具体的に(        ) 1

17.救急患者を受け入れる場合、どのような患者が搬入されるか承知していますか。
(1.毎回、患者情報を得て待機するようにしている。 28
(2.患者情報を得ずに待機している場合が多い 1

18.各科外来において救急搬送患者を受け入れる場合、不都合と思っていることをひとつ以上あげてください。

午前中の外来で救急を受けているときに場所がないことが一つと、外来の流れが止まってしまうこと
受け入れる部屋がない
診察中に受け入れると外来患者に迷惑をかける
処置ベッドが混んでいるとき
場所が狭く、場合によっては物品が不足する
人手不足の時がある
外来待合いを通過する時の配慮がない
前情報と来院時の違いが大きい
午前中は混んでいて処置がやりにくい、救急室が遠い
午前中は対応のために診療が止まってしまう
外来なので、救急患者を受け入れる場所がない
看護師及び医師不足、外来は手一杯で業務をこなしているために対応できる人数が少ない
救急が到着した連絡がないために外来ではドアの前まで来ていることが多い
救急患者が直接人目にさらされる
専用の診察室がない
器具が整っていない
救急患者を受け入れる場所がない
受け入れ場所がない、人員不足のため、その他の仕事が手薄になる
救急患者を受け入れる場所がない、廊下が狭い、診療中断に伴い、患者の待ち時間が延長する
午前中は人手不足、救急室が遠い、物品の場所が使いにくいところにある
救急車内でのバイタルサインを聞く余裕はないので、申し送り用紙があるとよい
外来が混んでいるときや、夜間などに人手不足で重傷者が入ったとき
夜間に人手不足のとき

19.救急に携わっていて、今まで特に困ったことは何ですか。ひとつ以上あげてください。

重症の患者の場合、医療側の人数がたりなかった。
適当な物品がそろっていない
患者が来ていても医師がこない
救急車が続いたとき
重傷者での人手不足、医師がすぐにこない、救急になれていない医師のとき
検査やレントゲンが待機制なので処置が遅れるときがある
電話情報と来院時では違いすぎることがある、来院まで時間がかかるときには再度連絡してほしい
適切な処置ができない家族に説明ができない
自分の所属以外の患者では迷ってしまう
検査室やレントゲン室が遠いため救急の処置では困る
経験が少なくて段取りよく介助ができなかった
救急が何件も入って人手不足になったとき
看護師の不足
看護師の絶対数が足りない
一度に複数の救急が入ったとき、前情報よりも重傷な時
初めの連絡時よりも患者の状態が悪いとき、特にレベル低下があるときには早めに知りたい
前情報と実際に運ばれてきたときと違うときがある
人手不足

(第3部)救急隊とのかかわりについて

1.救急隊は法律の改正にともない、血圧測定や聴診等を実施できるようになり、救急救命士については静脈確保や器具による気道確保、除細動などができるようになりましたがその内容については知っていましたか。
(1.よく知っている 4
(2.大体知っている 24
(3.わからない 7

2.救急隊についての印象を聞かせてください。(いくつでも)
(1.親しみがもてる 16
(2.ぶっきらぼうである 1
(3.感じが悪い 0
(4.よく勉強している 12
(5.なにも知らない 0
(6.やる気がある 9
(7.やる気がない 0
(8.何とも思わない 8
(9.その他 具体的に(  ) 3 よくわからない

3.当病院に来る救急救命士に対してどう考えますか
(1.以前とくらべて救急の質が向上していると思う 19
(2.今までの救急隊とあまり変わらないようだ 1
(3.よくわからない 11

4.救急救命士と他の救急隊員との区別がつきますか
(1.はい→問い5へ 19
(2.いいえ→問い6へ 14

5.救急救命士と他の救急隊員との区別がつくと答えた方に質問します。
(1.顔も知っており、区別できる 16
(2.動作や申し送り態度でわかる 4
(3.なんとなくわかる 1
(4.その他 具体的に(      ) 1

6.あなたは最近の、救急患者病院搬送時における救急隊の申し送りをどう考えていますか。
(1.大変参考になる 23
(2.あまり信頼できない 4
(3.申し送りがほとんどない 0
(4.その他 具体的に(  ) 4 普通だと思う 救命士は参考になるが、他の救急隊は曖昧である

7.もし救急医療の向上のための勉強会があれば参加したいと思いますか
(1.是非とも参加したい   6
(2.機会があれば参加したい  26
(3.どちらかというとあまりやりたくない 1

8.あなたは救急搬送時において救急隊に協力(吸引、心臓マッサージ、物品の移動等)を依頼したことがありますか。
(1.ある→問9へ 20
(2.ない→問10へ 12

9.救急搬送時において救急隊に協力(吸引、心臓マッサージ等)を依頼したことがあると答えた方に質問します。それはどんな処置でしたか。

(1.バッグマスク人工呼吸 4
(2.心臓マッサージ 13
(3.吸引 2
(4.物品の手配 7 救急搬送の機会がない
(5.その他 具体的に(   ) 5 医師によって指示に違いがありスムーズにできない

10.救急搬送時において救急隊に協力(吸引、心臓マッサージ等)を依頼したことがないと答えた方に質問します。なぜですか。

(1.病院に到着しているので、救急隊の任務はその時点で終了している 3
(2.あまりあてにならない 0
(3.言い出しにくい 3
(4.できればなにもいわなくてもやってほしい 2
(5.その他 具体的に(          ) 2 機会がなかった 自分のことで精一杯である

11.あなたは救急隊に対してどのように考えていますか、要望をあげてください。
救命士以外の人にも勉強してほしい
いつもよくやってもらっている
患者に対して親切な人が多い、なるべく患者の詳しい情報がほしい
もっと交流の場があるとよい
重傷の患者が搬送されたときに心臓マッサージを手伝ってもらい、ある程度落ち着くまでいてくださるので感心しました
患者に対して一生懸命にやっている、どの救急隊も同じレベルだとよい
搬送途中の情報がほしい
もう少し親しみやすくなっていけばよいと思う
救急患者の状態が正確に伝わる方法があるとよい、もっとお互いにコミュニケーションをとれるとよい
救急救命に対してこれからもがんばってほしい
一日も早く救急隊からの情報を直接受け入れるシステムを導入してもらいたい、実のある情報の交換ができるとよい
各個人のレベルが違うのでレベルアップをお互い努めたい
人の生死に最も重要な位置にあり、もっと向上していいと思う


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